「30代でも、非正規から正社員になれるのだろうか」——この問いを持っている方に向けて、この記事ではデータで実態を正直に示した上で、転換確率を高める具体的な方法を整理します。

この記事では主に非正規雇用(契約社員・派遣・パート・アルバイト)から正社員を目指している30代の方を主な読者として想定しています。既に正社員だが未経験職種への転職を検討している方向けの情報も後半で簡単に触れますが、雇用形態の転換を主軸としています。

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木村 誠

この記事の著者

木村 誠

人材紹介会社 営業マネージャー/転職の教科書 編集長

転職支援実績 1,500名以上

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30代の正社員転換の実態

年齢別の正規移行率

厚生労働省「平成26年版労働経済の分析 第3節」(調査当時のデータ)では、前職が非正規雇用だった者の正規雇用への移行率が年齢別に分析されています。

「前職非正規雇用だった者が過去5年以内に離職し、正規雇用へと移行する割合は25歳から34歳が最も高く、その後、35歳から44歳にかけて移行率が大きく下がり、高齢になるほど移行率は低下していく。」

(出典:厚生労働省「平成26年版労働経済の分析」

年齢階級正規移行率
15〜24歳21.4%
25〜34歳27.6%(最高)
35〜44歳17.8%
45〜54歳11.2%
55〜64歳5.1%

25〜34歳が27.6%で最も高く、35〜44歳は17.8%に低下します。この約10ポイントの差は、30代前半のうちに動くことが統計的に有利であることを示しています。

30代前半と後半の差

同調査のプロビット分析では、60歳以上を基準にした年齢の限界効果として、30〜34歳で+15.6ポイント・35〜39歳で+13.2ポイントという数値が示されています。30代前半の方が後半より2〜3ポイント有利ですが、35歳以降でも「正社員転換が不可能」というデータではなく、「やや難しくなる」という程度の差です。

Q

よくある質問

Q.30代で非正規から正社員になることはできますか?
A.

できますが、難易度が上がることは事実です。厚生労働省のデータでは正規移行率が25〜34歳の27.6%から35〜44歳では17.8%に低下しています。ただしJILPTの研究では「30歳以降になると非正規雇用から正社員への転換が起こりにくくなることは否めないが、高い年齢であっても職業資格の取得等により正社員転換確率を高められる可能性がある」とされており、転換確率を高める行動によって改善できます。

Q.30代の非正規から正社員に転換しやすい職種はどれですか?