「転職サイトって、どれを使えばいいのか分からない」「エージェントとサイトは何が違うのか」——20代で転職を考え始めると、まず直面する壁がサービス選びです。

CMやネット広告で複数の転職サービスを目にしても、違いが分からないまま何となく登録し、使いこなせずに終わってしまう。そんな経験をした方も少なくありません。

この記事では、20代の転職サイト利用の実態をデータで確認した上で、転職サイト・スカウト型・エージェントの違いと効果的な活用法を整理します。自分の状況に合った使い方を見つけるための判断軸を提供します。

※PR

転職AGENT Navi
木村 誠

この記事の著者

木村 誠

人材紹介会社 営業マネージャー/転職の教科書 編集長

転職支援実績 1,500名以上

詳細 →

20代の転職サイト利用実態

転職サイトの利用率

レバレジーズ「若者しごと白書2025」によると、20代の求人・転職サイト利用率は77.6%に達しており、若年社員の8割以上が求人・転職サイトを利用していることが分かっています。

転職サイトはすでに20代の標準的な転職手段であり、利用していない人の方が少数派です。一方でスカウトサービスの利用は約5人に1人にとどまっており、まだ普及途上にあることが分かります。

転職エージェントとの併用状況

同調査では、転職エージェントの利用率が2023年51.4%・2024年52.5%・2025年50.9%と3年連続で50%を超えていることも示されています。転職サイトと転職エージェントはどちらか一方ではなく、多くの20代が両方を利用している実態があります。

レバレジーズの詳細データでも、若年社員の転職サービス利用実態として、転職サイトとエージェントの組み合わせが主流であることが確認されています。

1人あたりの登録社数

Marketing Media Labの調査によると、1人あたりの転職サービス利用数は平均4.0社です。

UPPGOの「20代476人に聞いた転職サイト・エージェントの利用状況」では、2つ以上のサービスを併用した人は約4割、1つのサービスだけ利用したのは約6割、約半数がエージェント系を最も利用、転職サイト/スカウトを最も利用したのは1割強という結果が出ています。

複数サービスの併用が効果的である一方、管理コストも生じるため、3〜4社程度に絞って使い倒すのが現実解といえます。

転職サイトと転職エージェントの違い

3つのタイプそれぞれの特徴を整理します。

比較項目求人検索型サイトスカウト型サイト転職エージェント
主な使い方自分で求人を検索・応募プロフィール登録→企業からオファー担当者が求人紹介・選考支援
手軽さ◎◎△(面談が必要)
求人の幅◎○○(非公開求人あり)
個人情報必要(応募時)必要(スカウト受信)必要(面談登録)
サポートなしなし◎(書類・面接・年収交渉)
年収交渉自力自力代行可能
向いている人主体的に動ける人受動的に市場価値を確認したい初めての転職・手厚いサポート希望

転職サイト(求人検索型)の特徴

自分で求人を検索して応募するタイプです。条件や業界を自由に絞り込んで膨大な求人を比較できるのが最大の強みです。応募するかどうかを完全に自分でコントロールできるため、情報収集ツールとしての使い勝手が高い。

ただし、書類添削・面接対策・年収交渉はすべて自力で行う必要があります。初めての転職で不安がある場合は、この点でエージェントとの組み合わせが有効です。

スカウト型サイトの特徴

プロフィールを登録すると、企業や転職エージェントからスカウトが届くタイプです。転職を急いでいない段階でも、自分の需要を確認できるという使い方が有効です。

スカウトの質(企業の規模・ポジション・提示年収帯)を見ることで、自分の市場価値の目安が分かります。転職活動の初期段階に、受動的な情報収集として使うのに適しています。

転職エージェントの特徴

キャリアアドバイザーが付き、求人紹介から書類添削・面接対策・年収交渉まで一貫してサポートするタイプです。非公開求人へのアクセス・選考対策・年収交渉という3点において、求人検索型サイトにない価値があります。

転職活動における精神的なサポートとしても、エージェントの役割は大きいことが分かります。

20代向け転職サイトの規模感

大手転職サイトの求人数

転職サイトを選ぶ際の指標の一つが求人数です。主な大手転職サービスの求人数の目安は以下の通りです。

  • リクルートエージェント:約740,000件(国内最大規模)
  • doda:約298,000件

これらの数字は時期によって変動しますが、両サービスとも他サービスと比較して圧倒的な規模感があります。

求人数の多さは指標になるか

求人数が多いことは一つの指標ですが、それだけで判断するのは危険です。

求人数の多さが重要な場面:

  • 業種・職種の選択肢を広く持ちたい場合
  • 複数の条件で比較検討したい場合

求人数より質が重要な場面:

  • 特定の業界・職種に絞って転職したい場合
  • 現在の年収・ポジションに近い求人を探したい場合

UPPGOが30代700人を対象に行った調査では、最も頼りにする情報として「社員による口コミサイト」31.4%・「転職エージェントの担当者」28.9%が上位を占めています。求人数より求人の質と情報の信頼性を重視する傾向が示されており、20代でも同様の視点が参考になります。

20代が転職サイトを活用するときのポイント

複数併用のメリットとデメリット

メリット:

  • 求人の重複・抜け漏れを防げる
  • サービスごとの強み(業界特化・求人数・サポート質)を使い分けられる
  • 1つのサービスに頼りすぎるリスクを分散できる

デメリット:

  • 管理するメールや面談の量が増える
  • 複数の担当者との関係維持が必要になる
  • 情報が多すぎて判断軸が揺らぐことがある

平均4.0社という数字を参考にしつつも、自分が継続的に管理できる範囲(3〜4社程度)に絞るのが現実的です。

自分の状況に応じたサイトの選び方

転職活動のフェーズによって、使うべきサービスの重心が変わります。

状況優先すべきサービスタイプ
情報収集段階求人検索型サイト・スカウト型
転職意思が固まった転職エージェント(+求人検索型)
特定業界に転職したい業界特化型サイト・専門エージェント
年収アップを最優先ハイキャリア向けスカウト・エージェント
未経験転職を考えている第二新卒・未経験可求人が豊富なサービス

情報収集の使い分け

転職サイトを最大限活用するために、情報収集の使い分けを意識しましょう。

  • 求人サイト:業界・職種・年収帯の相場感を把握する
  • 口コミサイト:企業の内部情報・実際の年収・評価制度を確認する
  • エージェント:市場全体のトレンド・自分の評価の客観的なフィードバックを得る
  • SNS・コミュニティ:実際に転職した人のリアルな経験を参考にする

情報源を組み合わせることで、求人票だけでは分からない実態が見えてきます。

転職サイトと転職エージェントの効果的な使い分け

3つの活用パターンをケーススタディ的に整理します。自分の状況と照らし合わせてみてください。

エージェントを軸にする使い方

こんな人に向いている:

  • 初めての転職で何から始めればよいか分からない
  • 書類や面接対策に自信がない
  • 年収交渉を任せたい

活用の流れ:

  1. 2社のエージェントに登録し、初回面談でキャリアの整理と市場価値の確認
  2. 担当者の提案を軸に求人を検討
  3. 必要に応じて求人サイトで追加の選択肢を探す

注意点: エージェントの担当者が勧める求人が自分の希望と合わない場合もあるため、複数エージェントの意見を比較することが重要です。

サイトを軸にする使い方

こんな人に向いている:

  • 転職先の業界・職種が明確に決まっている
  • 自力で書類・面接対策ができる
  • 転職を急いでいない・情報収集が目的

活用の流れ:

  1. 求人検索型サイトで希望条件の求人を幅広く調べる
  2. スカウト型にも登録し、思わぬ出会いを待つ
  3. 気になる求人への応募は直接行い、難しい交渉はエージェントを一部活用

注意点: 年収交渉や非公開求人のアクセスはエージェントの方が有利なため、完全にサイトだけで完結させるのは機会損失になることがあります。

両方を併用するハイブリッド戦略

こんな人に向いている:

  • 選択肢をできるだけ広く持ちたい
  • 求人サイトで見つけた求人とエージェント経由の求人を比較したい
  • 転職活動に一定の時間をかけられる

活用の流れ:

  1. 転職サイトで業界・職種・年収帯の相場感を把握する(情報収集フェーズ)
  2. エージェントに登録して自分の市場価値をプロに確認してもらう
  3. 両方から求人を集め、条件・企業規模・成長性で比較する
  4. 内定が複数出た段階でエージェントを通じて年収交渉を行う

このハイブリッド戦略が、選択肢の広さとサポートの充実度を両立する最も一般的な方法です。

まとめ

20代の転職サイト利用実態をデータで見ると、求人・転職サイト利用率77.6%・エージェント利用率50%超・平均登録社数4.0社という現状があります。転職サイトとエージェントは競合するものではなく、役割を分けて使い分けるのが標準的なアプローチです。

重要なポイントを整理すると次の通りです。

  • 転職サイト(求人検索型):情報収集・求人の幅を広げる役割
  • スカウト型:受動的な市場価値の確認・受動的な機会探し
  • 転職エージェント:選考対策・年収交渉・精神的サポートの役割

何から始めるかに迷う場合は、まず自分の市場価値を把握することが出発点です。相場を知らないまま求人を見ても、提示された条件が適正かどうかの判断ができません。


転職サイトを使う前に、自分の市場価値を客観的に把握しておきましょう。無料の診断ツールをお試しください。

Q

よくある質問

Q.転職サイトと転職エージェントはどちらを使うべきですか?
A.

どちらか一方ではなく、両方を併用するのが最も効果的です。UPPGOの調査では約半数がエージェント系を最も頼りにしており、転職サイトは情報収集や求人の幅を広げる役割、エージェントは選考対策・年収交渉・精神的なサポートという役割で使い分けるのが現実的です。

Q.20代の転職活動では何社のサービスに登録するのが一般的ですか?
A.

Marketing Media Labの調査によると、1人あたりの転職サービス利用数は平均4.0社です。ただし、多すぎると管理が追いつかなくなるため、転職サイト2〜3社+エージェント1〜2社の計3〜4社程度が現実的なバランスです。

Q.転職サイトで求人を探すときに注意すべき点はありますか?
A.

求人数の多さだけで判断しないことが重要です。自分の年齢・職種・希望年収に合った求人が多いかどうかを確認してください。また、求人票の情報量にも差があるため、詳細な条件(残業時間・昇給実績・組織構成など)が記載されているサービスを選ぶと、ミスマッチが減ります。

Q.転職サイトのスカウト機能はどう活用すればよいですか?
A.

スカウト機能は、自分が認識していなかった求人や企業からの接触を得られる点が強みです。転職を急いでいない段階でも、プロフィールを登録しておくことで市場での自分の需要を確認できます。スカウトの質(企業の規模・ポジション・年収帯)を見ることで、自分の市場価値の目安も把握できます。

Q.初めての転職で転職サイトを使う際の最初のステップは何ですか?
A.

まず自分の市場価値と適正年収を把握することが出発点です。市場相場を知らないまま転職サイトを使い始めると、提示された条件が適正かどうかを判断できません。診断ツールや転職エージェントとの初回面談で客観的な数字を把握した上で、求人検索を始めるのが効果的です。