「年収が下がると分かって転職したのに、こんなに辛いとは思わなかった」「あのとき踏みとどまればよかった」——年収ダウンの転職をしてから後悔の念が消えない方は、決して少なくありません。
あるいは、これから年収が下がる転職を検討していて「後で後悔しないだろうか」と不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では、年収ダウン転職で後悔する人の実態をデータで確認しながら、後悔しないための条件と事前準備を整理します。
転職で年収が下がって後悔する人の割合
まず、転職全体における後悔の実態を確認します。識学「転職後の幸福度調査」(2022年)によると、転職後に後悔・失敗したと感じたことがあると回答した人は59.7%に上り、後悔理由の上位には「給与が思ったより低かった」が挙げられています。
また、GOLD CAREERの2024年調査では、約4割が「転職で年収が下がった」と回答しており、年収ダウンした人の多くが給与・評価・キャリアポジションに不満を感じていることが分かっています。
一方で、マイナビ「転職動向調査2025年版」によると、転職後の平均年収は509.3万円で、転職前比+22.0万円と、平均的には転職で年収が上がっているというデータもあります。つまり、年収ダウン転職は多数派ではなく、準備次第で避けられる可能性があることも示唆されています。
年収ダウン転職で後悔する主な理由
年収が下がった転職で後悔につながりやすいパターンを整理すると、次のようになります。
| 後悔の理由 | 具体的な状況 |
|---|---|
| 生活水準の維持が難しい | 家賃・ローン・教育費など固定費が高く、収入減が直撃する |
| 年収回復の見通しがなかった | 入社後に昇給しにくい環境だと判明した |
| 市場価値を把握していなかった | 本来より低い年収で妥協してしまった |
| 環境改善が想定より小さかった | 年収ダウンを補うだけの職場改善がなかった |
共通しているのは、「年収が下がること」そのものより「下がった結果として期待していたメリットが得られなかった」ことへの後悔が大きいという点です。年収ダウンを受け入れる判断をした時点で期待していた何か——働きやすさ、やりがい、将来性——が満たされなかったときに、後悔は深くなります。